※本記事はネタバレがございますのでご注意ください
【現実世界の清】
■ミツの兄弟子。冷たい言い方をしてしまうなど、口下手で不器用な面もありますが、人情に厚く、
ミツの理解者でもあります。
男ばかりの作業場で、女一人でやっていこうとするミツの度胸と、
簪に対する情熱を知った清は、ミツが一人前の簪職人になれるよう、
支える決意をします。
その想いは、のれんわけの話が出た後にさらに強まります。
しかし、出来るだけ自身の技術を教えようとするものの、
なかなか思うように成長してくれないミツに清はもどかしさを感じ始めます。
そうして、徐々にミツに対する態度はより厳しくなっていきました。
そんな中、清の思いも知らずに、ミツは寝坊をしてしまいます。
不真面目な態度に苛立った清は、ミツの面倒を見ることを辞めて自身の作業に没頭します(2章)。
しかし、そんな態度から正一と喧嘩になり、清は独り立ちすることに対して、焦りを感じていたこと、
自分の理想をミツに押し付けていたことを自分勝手だったと思い直し、ミツに歩み寄りをみせます(3章)。
すれ違い続けていた2人ですが、最終的にお互いの事を理解し、兄妹弟子として再出発します(終章)。
初期キャラデザイン画。
最終バージョン
【名前の由来】
■大好きなドラマ、「裸の大将」の「山下 清」さんから取りました。(本当に良いドラマです)
【あちらの世界の清】
■ミツの清に対するイメージ像。彫刻刀は清の思い入れのある物だったため、
“あちらの世界”で“清”として現れるトリガーとなっています。
(清の言うことを聞こうとしない、ミツに対する、
憤りと悲しみの感情を抱いている、という設定を考えていました)
【デザイン】
■初期デザインは、目が黒塗りで、包帯を巻いていて、今の雑魚敵(包帯男)に近い姿をしていました。
ボスっぽくないし、清に似ていないので没に。
不気味な雰囲気になるようにすることでした。
■白塗りバージョンもありました。
(ボスは統一して白塗りにしていましたが、
現実世界の清を色黒にしていたため、ギャップがありすぎ断念)
■顔が爛れているバージョンもありました。
包帯男と雰囲気が似てしまうので没にしました。
■こうして最終バージョンに落ち着きました。
【清のイベントは鬼門だった】
■現実世界と“あちらの世界”の清の行動や台詞を作るのにとても苦労しました。ミツが弱点の多いキャラだったため、清に喋らせる台詞がいちいち正論過ぎてしまい、
聖人君子の様な存在になり、面白みにかけるキャラになってしまいました。
そこでなんとか、弱点をつけようとあれこれ奮闘しました。
特に、“あちらの世界”のイベントは鬼門でして・・・、何回修正しことか・・・(う!頭が・・・!)
戦闘とはほぼ無縁のミツをどうやって戦闘するように仕向けるか、
清が言ってることが正論になりすぎてしまい、
ミツが反発すればするほど、駄々っ子の言い訳になってしまうので、
なんとかそうならないよう、まとめるのに苦労しました。
【こぼれ話】
■ラストシーンで清がミツに告白する、というオチも考えていました。でも、ミツのことが好きだから、一生懸命に助けた、というのは、
清の性格に合っていないなと思い没にしました。
今後も二人は、良き兄妹弟子としてお互い高め合いつつ、良い簪職人になってもらいたいですね・・・。
(うーが)